テスト名などが英語であること、
医師からざっくりした説明しかないことから、
私は、実際に受けて母子手帳に記入・もしくはレシートを見るまで、
自分がどんな検査を受けているのかよく分かりませんでした。
また、マレーシアと日本では基準が違うことや、
ドクターの判断によって、検査内容が変わってきます。
第一子の妊娠で健診内容の知識もなく、優柔不断な私にとって、
その場で自分から情報を聞き出して受けるかどうか判断することに、割と苦労しました。
日本ではどのような検査が任意検査なのか?
医師に伝えられるよう検査の英語名と、どのような検査をまとめました。
妊婦健診のスケジュール
まず、妊婦健診ですが、週数によって頻度が異なります。
妊婦健診の頻度
- 妊娠23週まで → 4週間に1回
- 妊娠24週以降 → 2週間に1回
- 妊娠36週以降 → 1週間に1回
この中で、必要な検査を受けていくことになります。
出典:https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/boshi-hoken13/dl/02.pdf
ドクターによって受けるべき基準が違い、内容や費用についての説明もないため、
日本で必要とされる検査を受け逃さないように、
もしくは、高額な検査(800RM=2万くらいの検査もある)を知らないまま受けないように調べました。
妊娠23週までの必須検査
妊娠23週(妊娠1〜6ヶ月)までに、厚生労働省が推奨する検査です。
健診頻度は1ヶ月に1回になります。
血液検査
血液型等の検査(ABO血液型、Rh血液型及び不規則抗体に係るもの)
ABO型とRh型を調べます。分娩時の大量出血などに備えて不可欠な検査です。
引用:https://hakuhoukai.or.jp/hcommunication/hcommunication_150/
B型肝炎抗原検査
お母さんがB型肝炎ウイルスに感染している場合、赤ちゃんに感染することがあります。予防対策で出生後の感染を防ぐことができます。
引用:https://hakuhoukai.or.jp/hcommunication/hcommunication_150/
C型肝炎抗体検査
C型肝炎の有無を検査します。陽性の場合、C型肝炎に以前に感染したことを意味します。ウイルス量が多ければ、母子感染のリスクが高くなります。
引用:https://hakuhoukai.or.jp/hcommunication/hcommunication_150/
HIV抗体検査
人免疫不全ウイルス、エイズを起こします。早期発見で胎児に感染することを予防します。
引用:https://hakuhoukai.or.jp/hcommunication/hcommunication_150/
梅毒血清反応検査
お母さんが梅毒に感染している場合、胎盤を通じて赤ちゃんに梅毒が感染することがあります。その場合、流産や死産、胎児発育不全(赤ちゃんの発育が悪いこと)を起こしやすく、先天梅毒という、皮膚や骨の異常、知能や運動の異常が赤ちゃんに起こることがあります。
引用:https://www.asahi.com/articles/ASM1K2GJDM1KUBQU001.html
風疹ウイルス抗体検査
妊娠中に風疹にかかると、胎児に先天性風疹症候群を生じることがあります。風疹は一度かかれば、一生免疫を持ち妊娠中もほとんど心配ありませんが、今迄にかかったことの無い妊婦さんは注意が必要です。
引用:https://hakuhoukai.or.jp/hcommunication/hcommunication_150/
血糖(初期に1回、中期に1回受けます)
妊娠糖尿病の発見に役立ちます。日常の食事の生活習慣の指導のもとになります。
引用:https://hakuhoukai.or.jp/hcommunication/hcommunication_150/
血算1回目(初期、中期、後期とそれぞれ1回受けます)
血液中の血球数、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリットを測定する検査で、貧血や感染症、 血液疾患の有無を知るために重要な検査です。
引用:https://www.mmc.funabashi.chiba.jp/clinical/files/hinketuver2.pdf
その他
子宮頸がん検診(細胞診)
※採血ではありません。ブラシや綿棒で子宮頸部をこすり、細胞を採取して行う子宮頸部細胞診検査です。
引用:https://hakuhoukai.or.jp/hcommunication/hcommunication_150/
妊娠24~35週の日本での必須検査
妊娠24~35週(妊娠7・8・9ヶ月)に、厚生労働省が推奨する検査です。
健診頻度は2週に1回になります。
血液検査
血算2回目、血糖2回目を受ける必要があります。
その他の検査
HTLV―1抗体検査(※初期〜妊娠30週までに1回)
成人T細胞白血病ウイルスの検査です。主要な感染経路は輸血、性行為、母子感染で、母子感染の大部分は母乳授乳による感染といわれています。HTLV-1抗体を測定し感染の有無を知っておくことで、赤ちゃんへの感染率を下げることができます。
引用:https://hakuhoukai.or.jp/hcommunication/hcommunication_150/
性器クラミジア検査(※初期〜妊娠30週までに1回)
クラミジアは感染した場合でも約70%は無症状で、妊娠して初めて発見される場合が多くあります。産道感染により新生児に感染します。陽性の場合は、妊娠中でも抗生物質の内服で積極的に治療すること、お父さん(パートナー)も一緒に治療することが大切です。
引用:https://hakuhoukai.or.jp/hcommunication/hcommunication_150/
妊娠36週以降の必須検査
妊娠30週以降(妊娠10ヶ月)に、厚生労働省が推奨する検査です。
健診頻度は1週に1回になります。
血液検査
血算3回目を受ける必要があります。
その他の検査
B群溶血性レンサ球菌(GBS)検査 (妊娠33週まで〜妊娠37週までに1回)
妊娠中にこの菌が膣内に認められると、お産の時、産道を通る際に赤ちゃんに感染して細菌性髄膜炎や敗血症、肺炎など起こすことがあります。
引用:http://www.michioka-lc.com/faq/entry-63.html
その他任意検査
トキソプラズマ(妊娠初期)
猫などのペットの体内に寄生する原虫で、妊娠中の初感染で流早産や胎児水頭症の原因になることがあります。
引用:https://www.nlc1.net/treat/knowledge/a02/
トキソプラズマは、
加熱処理の不十分な肉(馬刺、牛刺、鳥刺、レバ刺、鹿刺、レアステーキなど)から主に感染するが、
『日本より海外の方が衛生事情的にかかりやすい』らしい。
トキソプラズマは健康であれば問題ない病原体だが、
妊娠中に初めてトキソプラズマ感染した場合、
母子感染で胎児が『先天性トキソプラズマ症』にかかり、
眼や脳に障害が生じたり、重症の場合は流産となる場合があることから、
日本人で受ける人が多いそうです。
妊娠後期(27W)時点で私が受けた検査
受けた検査
私は24週で産科があるパンタイホスピタル に転院したのですが、
(それまで受けていたひばりクリニックは婦人科のみだったため)
初期に必須な血液検査については、ひばりクリニックで全て受けていました。
前回、妊娠検査薬で旦那の反応に肩透かしをくらった私。私もっと喜びを分かち合いたかった!!エコー写真見せて、今度こそ旦那に喜んでほしい。また、今月に入って風邪の症状が続き、体力や気力も低下していたため、[…]
受けていなかった検査
ひばりクリニックで初期に受けていない検査としては、
子宮頸がん検診があり、パンタイホスピタルのDr.キレンに、
以前のもので良いので受診した検査結果を持ってくるように言われました。
私は子宮頚がん検診を受けた覚えがなく、
日本に検査結果を全て置いてきてしまっていたため、
実家の親に確認してもらうことに;
念のため赴任時に持ってくることをお勧めします。
Dr.Kirenに中期で勧められた検査
また、Dr.Kirenには、
以下の検査についても日本人がよく受けるとのことで勧められました。
- トキソプラズマ 妊娠初期に行う任意検査
- 血糖(Hba1c) 中期で必須の血液検査
- ビタミンD 妊娠初期に行う任意検査
- 鉄分 CBC検査に含まれる
この時、Dr.Kirenのに教えてもらったのですが、
トキソプラズマは、本来妊娠初期に行う検査。
(逆にパンタイホスピタル のドクターキレンは、
日本人が受けたがる検査であるため、提案したかと思います。)
24週で受けるのは遅い任意検査、RM800程度と費用も高額だったため、
「次回受けます」と伝え、今回の血液検査は一旦私はスルーしました。
(血糖・血液検査は必須検査ですが、
次回健診は28週のため、次回にまとめて保留しました。)
不要だが受けていた検査
ひばりクリニックで、血糖に問題ないにも関わらず、
ドクターに勧められ、糖負荷試験(50gGCT)を受けさせられました。
妊婦健診で受ける検査については、
こちらの意思で受ける受けないを医師と相談することができるようなので、
事前に調べておいて断ればよかったと思いました。
(医師にもよると思いますが)
前回の健診でようやくエコーが確認できたので、ウキウキで旦那を連れて行きました。[sitecard subtitle=関連記事 url=http://kl-life.com/pregnancy-checkup-01/ target=][…]
終わりに
英語ができない場合、
ざっくりと経過に問題あるかないかくらいはドクターとコミュニケーションは取れたとしても、
検査詳細を理解するのは、苦労すると思います。
(通訳さんも端折って伝えることが多い)
また、英語ができても専門用語が多いのですぐ分かりにくく、
なんとなく勧められるまま受けるということが多いと思います。
(逆も然りで、受けたい検査が受けられないことも。)
一つ一つの検査も結構高額ですし、
わからない検査をなんとなく受けるのも不安なので、
把握した上で、納得して検査が受けたいと思います。