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【3回目/12W】マレーシアで出生前診断(NIPT)の受診@のぞみ

夫婦で結婚する時から話していたこと、

それは、子供を産むんだったら、
出生前診断は受けようねということでした。

出生前診断とは

出生前診断はざっくり言うと、
妊娠中に胎児に染色体異常がないか調べる検査です。

染色体異常による疾患としては、有名なもので以下があります。

  • 21 トリソミー(ダウン症候群)
  • 18 トリソミー
  • 13 トリソミー

日本での健診だと、
医師から初期の超音波エコーで胎児の首の後ろのむくみを指摘されて、
血液検査(コンバインド検査、母体血清マーカー)を受けることが多いよう。

しかし、これらは非確定検査(=染色体疾患のある/ない確率を求める)であり、
感度は80%程度。
(つまり20%は正しく感知できない可能性がある。)

 

新しい確定検査としてNIPTというものがあり、
こちらは非確定検査だけれど感度が99%とのことで、
出産年齢が年々上がっている日本で注目されています。
(高齢出産の方が胎児に異常がでる確率が上がるため)

 

出生前診断の種類について詳しく知りたい方はこちら
新型出生前診断(NIPT)のGeneTech株式会社 | Just another WordPress site

出生前診断には、超音波を使った画像の検査と、染色体疾患に対する検査があります。非確定検査および確定検査の違いや、各検査の…

出生前診断を受けようと思った理由

出生前診断は命の選別に当たること、
仮に陽性反応が出ても堕ろすか堕ろさないかで苦しい決断をしなくてはいけないことなどから、
日本では、賛否ある検査です。

 

夫は慎重なので、避けられるリスクは避けたいという考え。

私はただでさえメンタル劇弱だし、旦那は激務。
ただでさえ私たちの生活には余裕がなく、障害がある子をきちんと育てていける自信は正直ない。

支援が必要な子なら、自分たち夫婦だけでなく、
周りの人の人生(今生きている両親や兄弟、これから産まれるかもしれない兄弟)
にも大きな影響を与えることになるため、

30歳で少ない確率ではあるけれど、
何かしらの出生前診断を受けることにしました。

マレーシアで受けられる出生前診断は?

妊婦健診を受けているひばりクリニックで相談した所、
マレーシアで受けられる出生前診断は大きく4つあるとのこと。

  1. NIPT Non-invasive Prenatal Genetic Testing 10W-で受診
  2. 初期胎児ドッグ Nuchal Translucency 11-12Wで受診
  3. 中期胎児ドッグ Detail Scan 20-24Wで受診
  4. 羊水検査 Amniutic Fluid 20W-で受診

後は、ひばりクリニックでは案内されなかったけれど、
グレンイーグルスクリニックで、『母体血清マーカー検査』を行った知人も。

胎児ドッグとは?

マレーシアで、一般的にディテールスキャンと呼ばれているもの。
初期胎児ドッグにあたり、日本で、超音波検査で有名な首の後ろの浮腫を調べるものです。

中期胎児ドッグでは首の浮腫は消えてしまうので、
胎児ドッグでダウン症の恐れを知りたければ、初期胎児ドッグを受ける必要がある

妊娠初期で受けられる出生前診断

私たちは今12週なので、受けられるのは、

  1. NIPT
  2. 初期胎児ドッグ
  3. 母体血清マーカー

になりそう。

近場だと、のぞみクリニックがやってるよとのことで、
電話で問い合わせすることに。

羊水検査については1/300で流産する確率があるため、
非確定検査で陽性になった場合のみ受けることになります

のぞみクリニックで受けられる出生前診断

ひとまず、のぞみクリニックに電話で問い合わせたところ、
下記2つの出生前診断を案内されました。

30歳なら

 初期胎児ドッグ(NT)+母体血清マーカー検査
非確定診断(80%)
費用はRM200〜RM300

35歳以上なら

 NIPT(NICC)
非確定診断(99.9%確定)
費用はRM2100-2300
NIPTは99.9%確定だが、
万が一、出産後に染色体異常が見つかった場合RM200,000(=約500万)の保証あり。
このどちらかの検査を受けて、
陽性ならば総合病院に紹介されて、羊水検査に進むよ

どの出生前診断を受ける?

旦那と数日に渡り相談し、結論から言うと、
私たちは、NIPT(NICC)を受けることにしました。

羊水検査のように流産リスクがなく、
感度(99.9%)が高いというのが決め手。

 

日本だとNIPTは35歳以上でないとそもそも受けられなかったり、
カウンセリングが厳しく、
費用も20万以上して、気軽には受けられないらしい。

私も日本にいたら、
初期胎児ドッグと母体血清マーカーで済ませたかな。

マレーシアだとNIPTは6万程度で、
カウンセリングとかも特になく、その日すぐ受診可能。

6万でも即決できる金額ではないけれど、
リスクを考えたら安いかなということで、受けることに。

 

のぞみクリニックでの予約は近日中にサクッと取れました。
(一応産科として検討していたパンタイホスピタル にも電話しましたが、
希望のドクターの予約がいっぱいで近日の予約は無理でした)

NIPTは10週以降ならいつでも受診可能ですが、
結果が出るまで1ヶ月かかること、
羊水検査は20W〜、もし堕胎するとなると日本なら22W未満(21週6日)まで、
週数が遅くなるほど母体負荷が高いので早めに受けることをお勧めします

のぞみクリニックでNIPT(NICC)を受診

のぞみクリニックは、ArcorisのHyatt House Kuala Lumpur9階にあります。

初めて受けた印象は、まさに婦人科と行った感じで
優しい印象のするクリニックでした。

カウンターのスタッフのほとんどが日本語が通じる女性で、
日本のクリニックのような錯覚を受けます。

診察

ドクターに出生前診断を受けたい事を伝えると、
まずは、NIPTとNICCについて、
それぞれの検査ラボのパンフレットを見せてくれながらの説明

  
NIPTとNICCどちらにする?

NIPTとNICCで悩みましたが、
今回私は、NIPTではなくNICCをチョイスしました。

NIPTとNICCの違いは、
検査するラボによって呼び方が違うだけらしい。
以前はNICCの方が少し調べる項目数が少なく値段もRM200(5,020円)安かったが、
今では、ほとんど検査内容に違いはないそう。
ひばりクリニックの医師によると、
  
NICCだとマレーシア国内での検査で済んで、
結果も早く出るからオススメです

特に違いがないようなので、悩んだけれどNICCに。

一応パンタイホスピタルへの問い合わせでも、NICCを勧められたのも理由
(NIPTだと通じずらかったので、マレーシアだとNICCの方が普及しているのかも?)

NICCの注意事項

NICCの注意事項を読んで、同意書にサイン。と、
合わせてNICCのラボに送るための書類を記入。

後は、通常の血液検査と変わらず、
サクッと2本血を抜かれて終了でした。

結果は約1ヶ月後とのこと。

ちょうど年末年始で日本に帰国する用事があったので、
メールで検査結果を送ってもらうことになりました。

お会計

お会計は、

  • NICC RM2,300
    • 登録料  RM5
    • 診察料 Consoltation

合計、RM2,355 (=約60,000円)でした。

出生前診断(NIPT/NICC)を受けてみた感想

実際受診するまで数週間悩んで、
何かあったらどうしようと不安になりましたが、

通常の血液検査と変わらない簡単な検査だったので、
受けてみてスッキリしました。

高齢出産の人・30歳程度でも心配性の人は、
マレーシアであれば気軽に受診可能なので、受けてみても良いかと思います。